2016/11/28

ATMでお金を引きだしたり振り込んだりするときに使うカードをキャッシュカードといいますが、八十二銀行のキャッシュカードは「クイックカード」と呼ばれています。
コストがかからない磁気タイプと安全性の高いICタイプがあり、ICタイプの中にはさらにセキュリティを強化した生体認証ICカードもあります。
それぞれのカードのメリットとデメリットを紹介します。
目次
キャッシュカードとは
キャッシュカードとは、金融機関が口座開設者に発行するカードで、ATMで取引するときに使います。
カードと暗証番号を合わせて使うことで第三者による不正取り引きを防いでいます。
主に磁気ストライプカードと、ICカード、生体認証ICカードの3つから選べます。
最近ではキャッシュカードとクレジットカードの機能を1枚で使えるようにしたものや、デビットカードと組み合わせてキャッシュカードで買い物もできるようにしてあるカードも発行されています。
コストがかからない磁気ストライプカード
磁気ストライプカードとは、カード上面に貼り付けられた磁気ストライプの中にカードの情報を転写したカードのことです。
コストが安いため、世界各国で幅広く使われています。
かし、磁気ストライプカードには、磁気が弱まると使えなくなるという欠点もあります。
水をつけると磁力が弱まってしまうので注意が必要です。
また、中の情報を入手しやすく、スキミング被害に遭う確率も高くなります。
そして記録できる容量は少なめです。
情報量と安全性を上げるために開発された ICカード
ICクイックカードは、偽造や不正な読み取り(スキミング)から預金を守ることができるクイックカードです。
持ち主の預金に関する情報を暗号化して保有したICチップを搭載しているので、不正な引き出しに対して高い安全性を発揮します。
磁気ストライプカードでは情報量が少なく、セキュリティ面も甘いということで作られました。
外部からきちんとした命令がされない限り、情報が読み出されることはありません。
性能がいいため磁気ストライプカードよりも値段は高く、ICキャッシュカードを発行する場合には1000円前後の手数料がかかることが多くなっています。
さらに安全性が高い生体認証ICカード
生体認証ICカードはさらにセキュリティが強力なカードです。
ICカードにも、落としてしまったり盗まれたりした場合にはお金を引き出されてしまう可能性があるという欠点がありますが、生体認証があればその心配はありません。
ATMの取り引き時には、暗証番号による本人確認に加えて生体情報と一致しているかどうかも確認されます。
手のひらの静脈パターンなど、一人ひとり異なる生体情報によって確認を行うので、本人でないと引き出せないシステムになっています。
セキュリティ面で非常に優れている生体認証ICカードですが、まだ使っている人が少なく、対応機種が限られているのが欠点です。
また、本人でもなかなか認識してもらえないというケースもあるようです。
しかし、安全面が気になる人には最適なカードなので、ぜひ検討してみましょう。
生体認証ICカードが欲しい場合は、カード発行後に来店して生体情報を登録する必要があります。
生体認証ICカードと届け印、本人確認書類を持って銀行に行きましょう。
個人で利用する場合は1口座に1枚代理人カードを発行できます。
代理人の生体情報を登録しておけば、その人が引き出すこともできるので便利です。
代理人カードも発行したい場合は代理人も一緒に来店してください。
八十二銀行でクイックカードを発行する際の利用条件
八十二銀行でクイックカードを発行する場合、対象となる預金の種類は普通預金、貯蓄預金、クイックローンです。
値段が高いことが欠点のICカードですが、初回発行時は本人、代理人ともに手数料がかかりません。
ただし、紛失して再発行する場合には1080円かかり、法人用のカードを発行する場合は発行時にも1080円かかります。
1日の取り引き限度額は、IC認証による現金引き出しとカード振込の合計金額は100万円まで、磁気ストライプによる取り引きは50万円までです。
ただ、手続きをすれば1日あたりの取り引き限度額の引き上げや引き下げを行うこともできます。
キャッシュカードはなるべく安全性の高いものを選ぼう
キャッシュカードには磁気ストライプカードと、ICカード、生体認証ICカードがあります。
不正引き出しを防ぐためにも、なるべく磁気ストライプカードではなく、ICカード以上の安全性があるカードを選びましょう。
ICカードは価格が高めなのが難点ですが、八十二銀行なら個人で使う場合の初回発行手数料は無料です。
高セキュリティのICキャッシュカードを持って、安全にATMを利用しましょう。